【盛土施工】2級土木 1次検定 集中講座

2級土木1次検定集中講座

みなさんこんにちは!土木作業員のっちです!

土木施工管理技士試験に向けて勉強しているみなさん、頑張っていますね!今日も集中してやっていきましょう!

今回取り上げるのは【盛土の施工】です。出題頻度が高い項目ですのでしっかり得点に結びつけましょう!

それでは始めます!

1問目

問 題

・盛土工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

1 盛土の基礎地盤は盛土の完成後に不同沈下や破壊を生じるおそれがないか、あらかじめ検討する。

2 建設機械のトラフィカビリティが得られない地盤では、あらかじめ適切な対策を講じる。

3 盛土の敷均し厚さは、締固め機械と施行法及び要求される締固め度などの条件によって左右される。

4 盛土工における構造物縁部の締固めは、できるだけ大型の締固め機械により入念に締め固める。

はい、記述を順番に見ていきましょう。

【 1 】はその記述の通り、不同沈下・破壊などが生じないよう検討し必要に応じて対策する必要があります。よって適当であると言えますね。

【 2 】は軟弱地盤における建設機械のトラフィカビリティの問題ですが、記述は当然の事ですね。建設機械が走行・作業できないような軟弱地盤では工事どころではなく何もできません。機械の変更地盤改良などの対策が必要です。この記述も適当であると言えます。

次に【 3 】です。これも記述の通り盛土の敷均し厚さは、盛土の種類・目的、使用する機械、施工法、締固め度などによって左右されます。河川堤防で30cm(35~45cm以下)路床で20cm(25~35cm以下)などとされています。この記述も適当であると言えます。

ということで【 4 】が適当でない記述となります。

実際に現場で作業している方なら普通にやっていることだと思いますが、構造物の縁部では大型の機械では締固めできませんよね。構造物の近くまでランマで締め固めして、最縁部をプレートで入念に仕上げたりします。やはり大型の機械は重量があって能力は高いですけど、構造物と接触してはいけませんから近くまで寄れません。いくら腕利きの作業員でもやってはいけませんね。

この部分は実際の1次検定で何度も問われているのでしっかり押さえておきましょう!

 

2問目

問 題

・盛土の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

1 盛土の施工で重要な点は、盛土材料を均等に敷き均らすことと、均等に締固めることである。

2 盛土の締固め特性は、土の種類、含水状態、及び施工方法に関わらず一定である。

3 盛土材料の自然含水比が施工含水比の範囲内にないときには、含水量の調整を行うことが望ましい。

4 盛土材料の敷き均し厚さは、締固め機械及び要求される締固め度などの条件によって左右される。

順番に解説していきます。

【 1 】の盛土の施工で重要な点は、水平かつ均一な品質の盛土にすることです。そのためには問題の記述の通り、①盛土材料を均等に敷き均らすこと ②均等に締固めること が重要になります。従ってこの【 1 】の記述は適当であると言えます。

【 2 】は、「盛土の締固め特性は、土の種類、含水状態、及び施工方法に関わらず一定である」とされていますが、これは間違いです。「一定」ではなく「大きく変化する」が正しいです。ですので【 2 】が適当でない記述となります。 

【 3 】は、「盛土材料の自然含水比が施工含水比の範囲内にないときには、含水量の調整を行うことが望ましい。」という記述ですが、この文章の通りで適当であると言えます。

【 4 】は1問目でもうすでにやりましたね。これも正しいです。

ということで正答は【 2 】ですね。

3問目

問 題

・道路土工の盛土材料として望ましい条件に関する記述のうち、適当でないものはどれか。

1 盛土完成後の圧縮性が小さいこと。

2 水の吸着による体積増加が小さいこと。

3 盛土完成後のせん断強度が低いこと。

4 敷均しや締固めが容易であること。

これは道路土工に限った事ではありませんが、盛土材料として望ましい条件としては、盛土完成後の圧縮性が小さいこと。水の吸着による体積増加が小さいこと。盛土完成後のせん断強度が高いこと。敷均しや締固めが容易であること。これらが要求されます。

よって【 3 】の 盛土完成後のせん断強度が低いこと が適当ではないので正答ということになります。

その他の望ましい条件として、草や木などの有機物を含まないもの、建設機械のトラフィカビリティを確保できるもの、透水性が小さいものなどが挙げられます。

さあ、次が最後の問題ですよ!頑張っていきましょう!

4問目

問 題

・盛土工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

1 盛土の締固めの目的は、空気の間隙を少なくすることにより、土を安定した状態にすることである。

2 盛土材料の敷均し厚さは、盛土材料の粒度、土質、要求される締固め度等の条件に左右される

3 盛土材料の含水比が施工含水比の範囲内にないときには、空気量の調節が必要となる。

4 盛土の締固めの効果や特性は、土の種類、含水状態及び施工方法によって大きく変化する。

さあ、どうでしょうか?これまでの3問を参考にすれば必ず正解できるはずです。

正解は【 3 】ですね。

盛土材料の含水比が施工含水比の範囲内にないときに調整が必要なのは含水量です。空気量ではないですね。

【 1 】の盛土締固めの目的ですが、記述にある空気の間隙を少なくすることにより、土を安定した状態にすることの他に「荷重に対する支持力を増加させ必要な強度を持たせる」「圧密沈下などの変形を少なくする」などの効果があります。

【 2 】【 4 】は前出の問題の解説の通りです。

ま と め

盛土施工の項目で理解が求められている点をまとめます。

水平かつ均一な品質の盛土にすること

・建設機械のトラフィカビリティを確保すること

不同沈下・破壊などが生じないよう対策すること

・盛土材料に要求される品質について ●盛土完成後の圧縮性が小さい ●水の吸着による体積増加が小さい ●盛土完成後のせん断強度が高い ●敷均しや締固めが容易である

盛土の敷均し厚さ (締固め機械と施行法及び要求される締固め度などの条件によって左右される)

 路床で20cm(25~35cm以下) 河川堤防・道路路体で30cm(35~45cm以下)

構造物縁部の締固めはランマ等の小型の締固め機械を使用すること 

おおよそ上記の点について理解していれば正解に辿り着けると思います。落ち着いて問題文を読んで回答しましょう。

いかがでしたでしょうか?実際の現場作業でもこれらには注意して作業している事ですので、ここは確実に得点をしていきましょう!

最後までご覧いただきありがとうございます。今後もみなさんの勉強のお役に立てるよう記事を作成していきますのでよろしくお願いいたします。

ではまた別の記事でお会いしましょう!

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