【プレボーリング工法】土木施工管理技士試験対策 重要ワード解説

土木施工管理技士試験対策重要ワード

みなさんこんにちは!土木作業員のっちです!

今日のテーマは【プレボーリング工法】です。実際に施工した経験がないと、テキストなどを読んでもなかなかイメージが掴みにくく理解しにくいですよね?

なるべく簡単に解説していきますので、今日も頑張って勉強していきましょう!

プレボーリング工法とは?

【プレボーリング工法】とは既製杭施工の一種で、杭を打込む前に下穴をあける工法です。建設現場で広く採用されている標準的な工法です。

あらかじめオーガー(孔あけドリル)によってボーリングを行い、自重での沈設や回転によって支持層まで深く既製杭を建込みます。

支持層まで掘削が完了したら根固め液と杭周固定液(セメントミルク)を注入し、杭を建込みます。

プレボーリング工法のメリット・デメリット

現場の施工条件によってメリットデメリットは異なりますが、以下のようなものがあります。

・圧入の場合は騒音が少なく、周辺環境への影響が小さい。

・打撃を加える必要がある場合は騒音レベルは高くなる。

・施工に必要な機械や設備が少ないのであまりコストがかからない。

・残土処理が必要な場合は費用がかかる。

・打撃による貫入をした場合の貫入量・リバウンド量を測定する事によって杭の支持力を把握できる。

・【打込み杭工法】に比べて支持力は低い。

総合的に見てメリットの方が多く、他の工法と比べても有用であると言えます。

実践問題

では、プレボーリング工法についての2級1次検定の問題を解いてみましょう。

問 題

・既製杭の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

1 プレボーリング杭工法は、孔内の泥土化を防止し孔壁の崩壊を防ぎながら掘削する。

2 中堀り杭工法は、ハンマで打ち込む最終打撃方式により先端処理を行うことがある。

3 中掘り杭工法は、一般に先端開放の既製杭の内部にスパイラルオーガ等を通して掘削する。

4 プレボーリング杭工法は、ソイルセメント状の掘削孔を築造して杭を沈設する。

適当でない記述は【 1 】です。

杭を設置する前に掘削孔をあけるプレボーリング杭工法は、掘削中に孔壁が崩れるのを防止するため掘削ビットの先端から掘削液を吐出させます。

掘削液はベントナイト泥水を使用します。孔壁崩落防止の他に掘削抵抗の低減掘削ビットの冷却の効果があります。

よって【 1 】の記述は誤っており、孔内を泥土化しながら孔壁の崩壊を防止するのが正しいです。

中堀り杭工法は【 3 】の記述の通り、中空になった規制杭の内部からオーガで掘削していく工法です。【 2 】の先端処理の方法は、最終打撃方式セメントミルク噴出撹拌方式コンクリート打設方式などがあります。

【 4 】は問題文の記述の通りです。

ま と め

ではまとめです。【プレボーリング杭工法】の概要、特徴を覚えて試験の得点に結び付けましょう!

【プレボーリング工法】とは既製杭施工の一種で、杭を打込む前に下穴をあける工法

支持層まで掘削し、根固め液と杭周固定液(セメントミルク)を注入、杭を建込む

ベントナイト泥水を使用し孔内を泥土化しながら孔壁の崩壊を防止する

メリットデメリット

・圧入の場合は騒音が少なく、周辺環境への影響が小さい。

・打撃を加える必要がある場合は騒音レベルは高くなる。

・施工に必要な機械や設備が少ないのであまりコストがかからない。

・残土処理が必要な場合は費用がかかる。

・打撃による貫入をした場合の貫入量・リバウンド量を測定する事によって杭の支持力を把握できる。

・【打込み杭工法】に比べて支持力は低い。

以上、【プレボーリング杭工法】の解説でした。

他の既製杭工法との違いを区別して覚えておきましょう!

お疲れ様でした!この記事が少しでもあなたの勉強のお役に立てたら幸いです。

今後もお役立ち記事を投稿していきますのでよろしくお願いいたします。

ではまた別の記事でお会いしましょう!

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