【法面保護工】土木施工管理技士試験対策           重要ワード解説 

土木施工管理技士試験対策重要ワード
土木作業員 のっちのBLOG

こんにちは!土木作業員のっちです!

日々の試験勉強お疲れ様です!今回は、ここ数年1級土木施工管理技士試験に頻繁に出題されるようになってきた【法面保護工】の解説をします。法面排水工と同様に重要な項目なのでしっかり対策していきましょう!

法面保護工とは?

【法面保護工】とは、切土や盛土法面の雨水による浸食や風化などを防ぐための工法です。様々な場所で人工的に作られる傾斜面の脆弱性を補う工事です。

大別すると、植生による【植生工】【構造物による保護工】の二つに分類され、それぞれ目的・用途・特徴に合わせて施工されます。

2級では工種名と目的について出題され、1級では工法の概要と施工上の留意点について記述する問題がでます。

法面保護工の種類

それでは【法面保護工】にはどんなものがあるのか見ていきましょう。

〇 植生工

・種子散布工  

 混合された種子・肥料・植生基材を法面に吹付けする工法。

 浸食防止や全面緑化を目的とする。

・張芝工    

 芝を人力によって法面に貼付ける工法。雨水等から浸食を防止する。

・植栽工    

 法面に植物(樹木等)を繁茂させる工法。雨水等から浸食を防止する。

 周辺の自然環境との調和・景観の保全に適する

・植生マット工 

 不織布等に種子・肥料を仕込んだマットを法面にアンカーピンで固定する工法。

 主に切土法面に施工され、早期から浸食防止効果が期待される。 

〇 構造物による保護工

・モルタル吹付工 

 法面にモルタルを吹付ける工法。風化や浸食、表流水の浸透を防止する。

・ブロック張工 

 法面にコンクリートブロックを張付ける工法。風化・浸食を防止する。

 勾配が1割より緩い場合はブロック張工。

 1割より急な場合はブロック積工で施工。

・コンクリートブロック枠工 

 法面にコンクリートブロックで枠を組み、枠の中を埋め戻して植生工を施す工法。

 浸食を防止する効果と景観を美しく見せる効果の両方を期待できる。

・プレキャスト枠工 

 工場で作られたプレキャスト枠を法面上に組み立てて固定する工法。

 工場製品を用いて美観が良く品質も安定するが、土圧への抵抗性はやや低い

結構な数の工法がありますが、2級では上記の工法の目的と特徴を覚えていれば回答できると思います。

1級ではさらに施工上の留意点について問われますので覚える事が多くなります。

では次に実際の問題はどのような形で問題が出題されるか見て見ましょう。

実践問題(2級)

〇問題(2級1次)

・法面保護工の「工種」とその「目的」の組合せとして、次のうち適当でないものはどれか。

① 工種:種子吹付け工 目的:土圧に対して崩壊防止

② 工種:張芝工 目的:切土面の浸食防止

③ 工種:モルタル吹付工 目的:表流水の浸透防止

④ 工種:コンクリート張工 目的:岩盤のはく落防止

正解は ① ですね。

種子吹付け工は植栽工です。植栽工は主として法面の浸食防止を目的としていますので、土圧に対して崩壊を防止する効果は期待できません。

実践問題(1級)

〇問題(1級2次選択)

・切土・盛土法面保護工として実施する次の4つの工法の中から2つ選び、その工法の説明(概要)と施工上の留意点について、それぞれの回答欄に記述しなさい。

・種子散布工

・張芝工

・プレキャスト枠工

・ブロック積擁壁工

上記項目の他には「植生マット工」「植栽工」「現場打ちコンクリート工」「モルタル吹付工」等が出題されています。

回答例

・種子散布工

 種子の散布の際は、厚さを1cm未満で均一に行い、必要に応じて保護養生を行う。

・張芝工

 芝の長手を水平方向として、縦目地を通さずに施工する。

 芝串は十分な本数を使用し、脱落しないよう固定する。

・プレキャスト枠工

 施工は法尻から行う。

 適用可能な法面勾配であるか確認する。

・ブロック積擁壁工 

 水抜き孔には吸出し防止材を設置する。

・植生マット工

 マットの境界にすきまが生じないように施工する。

・植栽工

 植物の生育に適した土壌を使用する。

・現場打ちコンクリート枠

 施工は法尻から行う。

・モルタルコンクリート吹付工

 水抜き孔には吸出し防止材を設置する。

 

回答は、それぞれの工法の概要・特徴・施工上の留意点を丸暗記して記述するのでしょうが、私は丸暗記が苦手なので覚えたものを自分の言葉で表した方がやりやすかったです。

要点をきっちり押さえておけば得点はもらえると思います。

 

ま と め

・法面保護工は【植生工】と【構造物による保護工】の二つに分類できる。

【植生工】は植物の力を借りて法面土砂の雨水等による浸食を防止し、緑化と景観との調和を目的とする。

【構造物による保護工】モルタルやコンクリート・工場製品などで構造物を作り、表流水の制御や法面の崩落・風化を防止する

・各工法の概要・特徴・目的を理解する

・1級では施工上の留意点の要点をしっかり押さえ、記述できるようにする。

工法の数は多いですが、分類をしっかり理解していれば回答できる問題ばかりです。何度も読んで頭に入れておきましょう!

最後まで読んでいただきありがとうございます!私も勉強を続け、皆さんの試験勉強に役立つ記事を投稿していきますので一緒に頑張りましょう!

それではまた別の記事でお会いしましょうね!

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