こんにちは!土木作業員のっちです!日々のお仕事・試験勉強、お疲れ様です!
みなさんはコンクリートの混和剤の問題について苦手意識はありませんか?
私は苦手でした。(笑)
今回解説する【AE減水剤】や、フライアッシュ・高炉スラグ等の混和剤・混和材は、どれにどのような効果があるのか頭の中で整理がつきませんでした。今も頭を整理しながら記事を書いていますが…・
そこで私は「一番出題頻度が高いものを一つ覚えよう」という作戦を実行しました!
それが今回の【AE減水剤】です。
他の混和剤は一旦置いておいて、とりあえずこれを覚えてしまいましょう!
それでは解説していきます!
練習問題
まずは一つ2級の問題を解いてみましょう。
問 題
・コンクリート構造物の耐久性を向上させる対策に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
1.塩害対策として、水セメント比をできるだけ大きくする。
2.塩害対策として、膨張剤を用いる。
3.凍害対策として、吸水率の大きい骨材を使用する。
4.凍害対策として、AE減水剤を用いる。
はい、答えは【 4 】です!凍害対策=AE減水剤の組合せは要チェックです!
実際にこのような問題が出題されていますので【AE減水剤】の特徴・効果・用途をしっかり覚えておきましょう!
AE減水剤とは?
AE減水剤とは、生コンクリートを調合する時に添加する化学混和剤(成分は陰イオン系界面活性剤)で、多数の微細な気泡を発生させ単位水量を少なくすることによってワーカビリティーの改善や凍結融解に強くなる効果を持ちます。
※ワーカビリティーとは ・・・ 生コンクリート等の運搬や打込み・仕上げなどの作業難易の指標で、流動性及び材料分離に対する抵抗性の程度の指標としても使われる。
AE剤(Air Entraining Agent 空気連行剤)の空気連行作用と、減水剤のセメント分散作用の両方を持ち合わせた混和剤ということです。
次に1級の二次試験の穴埋め問題の一部を見てみましょう。
実践問題
問題
・コンクリートの混和材料に関する次の文章の( )内に当てはまる適当な語句を記述しなさい。
高性能( )は、ワーカビリティーや圧送性の改善、単位水量の低減、耐凍害性の向上、水密性の改善など、多くの効果が期待でき、標準型と遅延型の2種類に分けられる混和剤である。
上記( )内に入るのは【AE減水剤】です。
”高性能”となっているのは、通常のAE減水剤に比べて高いワーカビリティーを実現し、単位水量や水セメント比を変えなくても”流動化コンクリート”が得られるという意味です。
微細な気泡を有して、流動化しても一定のスランプ値を保つことができるので、ホイップクリームのような状態にできるというイメージで良いと思います。
その他にも問題文にあるように、圧送性の改善、単位水量の低減、耐凍害性の向上、水密性の改善とメリットが多い混和剤となっていますね。
ま と め
【AE減水剤】とは・・・
多数の微細な気泡を発生させワーカビリティーを改善し、凍結融解に強くなる。
AE剤(Air Entraining Agent 空気連行剤)の空気連行作用と、減水剤のセメント分散作用の両方を持ち合わせた混和剤である。
圧送性の改善、単位水量の低減、耐凍害性の向上、水密性の改善が期待できる。
いかがでしたでしょうか?【AE減水剤】はコンクリートの施工にも品質にも色々なメリットがある混和剤です。施工管理技士試験にもよく出題されるのでしっかり覚えておきましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございます。少しでもあなたの試験勉強のお役に立てたら嬉しいです!これからも私が勉強したことを記事にして投稿していきますのでよろしくお願いいたします。
ではまた別の記事でお会いしましょう!
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